江戸幕府は、戦国の最終勝利者である徳川が立ち上げたにもかかわらず、
当の幕臣たち自身はおおむね低禄での質素倹約な生活を守り、逆に
負け組や下位者であるはずの外様勢力だとか庄屋だとか豪商だとか
ばかりに経済面からのいい思いをさせてやって来た。そこにはやはり、
来るべき将来に備えての超絶的な深謀遠慮があったのである。
幕府と疎遠ないし敵対的な勢力こそをあえて経済的に
優遇してやることで、いざ外国からの侵略者が攻めて来た時の
爆発反応装甲(リアクティブアーマー)として利用してやる目的があったわけだ。
実際、土佐藩郷士などは幕末のうちから内外の争いに揉まれて散っていったし、
明治から戦前にかけては薩摩出身の軍閥勢力などが大戦争で爆死して行ったのだった。
そして今は旧庄屋や旧豪商を主体とする政財界勢力が米欧の金融マフィアとの
争いを続けている。これもまた日本の側までもが爆裂して玉砕することでこそ、
この日本国を守る礎となりて、天下の統一と世界平和とに寄与するのである。
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